縁(えにし)地域まめ情報

各地域の豆情報や豆知識等を通じて、地域と人とのご縁結びを行っていけるようなブログを投稿したいと思っています。

【過去の経験から…】

今朝の大阪地震、
お亡くなりなられた方のご冥福をお祈り致します。


そして被害がこれ以上拡大しない事を願っております。


最近は千葉県沖のスロースリップによる連続地震、
昨日の群馬県が震源地とする地震の発生で、
地震に対する不安が日に日に大きくなっています。


ここで、
東京都内で経験した東日本大震災の当日の事を述べます。



東日本大震災が起きた時、
会社の真裏で同僚と話し込んでいました。
金曜日の午後は殆どの社員が外出しているのにも関わらず、
あの日は直属の上司ひとり以外全員社内にいたのです。


話し込んでいると…!
何が起こったのかわからず、
同僚と座り込んだのですが、
高い建物のそばは危ないので…



2件隣の東京大神宮に駆け込んだのですが、
ブロック塀が揺れていて危険だったので会社に引き返しました。


戻った時には社員全員裏に出ていました。


こういう時にこそ冷静でいなければならなく、
また大きな余震が発生したら…



すぐそばの靖国神社に避難する事に決めましたが、
冷静を欠けている方は勘違いしてすぐに靖国神社に逃げてしまったりして、
点呼の取り直し等パニック状態でした。




飯田橋・神楽坂エリアは建物も密集しているので、
建物の損壊を心配しました。
やはり会社から徒歩10分弱の九段会館で天井落下による犠牲者が…。


出掛けていた上司は神奈川県内にいて、
会社には無事の連絡はすぐに入りましたが、
パニック状態ようで、
直後に私のPHSに「全員タクシーを見つけて管理物件の巡回に行くように」という指示が…。


当然タクシーはつかまりません。
駅も混乱状態です。


何度も指示が入ったのを社長が見つけて、
私のPHSに連絡が入った時に私に代わって電話に出られて、
「社員の命が一番大事だから巡回に行かせられない。
それよりお疲れ様でした。
無事にご自宅にお戻りください。」と返答されていました。
命最優先にした社長には感謝ですし、
冷静判断の重要さを実感しました。


当日オフィスビル・店舗中心の管理会社に勤務していた私は、
情報収集に徹しました。



私の担当していた市ヶ谷の複合ビルでは、
常駐管理だったため、
中のテナント様も安全確保がすぐに出来て一安心でした。
エレベーター4基とも閉じ込めもなく、
管理員の方の冷静な指示のため、
後からテナント様に「無事でいられて良かった」というお言葉がありました。


社内にいると繋がりにくい電話状態でも、
一部の方から連絡が入りました。
大事ではなく安否確認の連絡でした。
逆に心配されていた事に申し訳ない気持ちでした。


少し落ち着いてきて…
余震は続いていましたが、
自宅に帰る手段として東京駅等からの深夜バスを探していましたが…



勿論運休です。
歩いて帰宅される方もいらっしゃいましたが、
社長の許可をもらい会社に泊まることにして、
食事をしながら夜が明けるのを待っていました。


会社の近くにはコンビニがあります。
そこは運良く夜中まで商品がたくさん残っていて、
暫くの間の飲料・食品の確保が出来ました。


明け方になり都営新宿線の駅に向かいました。
JR線が運休続きの中、
地下鉄は終夜運転をしていました。
テレビ中継を見ていて、
駅が混乱状態で、
暗い中帰るのは危険と判断。


それが正解でした。
階段・改札口付近・ホームでは憔悴して座り込んでいる方が多数。
その頃は駅のマニュアル等が徹底されていなく、
何が正しい判断なのかわからない状況です。


明け方になってから電車とバスを利用して自宅に戻る事が出来ましたが、
自宅のある市内、
周辺の市は液状化現象で暫く通常生活が送れませんでした。



この時の経験で感じた事ですが…


・鉄道会社の方の指示に素直に従うこと
・無理な行動はしないこと
・日頃からどこに避難するか決めておくこと
・飲料等備蓄しておくこと
・避難指示は従う事は前提としてありますが、
危険と感じたら身の安全を考えて少し落ち着くまでその場に止まることも必要
・災害伝言ダイヤル等を活用して安否確認すること
・冷静な気持ちになること
・ヒール履くのはやめました
(歩きやすい靴選びに徹しています)


この東日本大震災の経験から、
市ヶ谷の担当ビルでは
・災害用Wi-Fiの設置(停電になってもスマホ等でのネットが利用できるようになりました)
・AEDの設置
・災害マニュアルの作成
を行い、減災に意識した対策を取りました。


今回の地震にあわれた方のご無事を祈るとともに、
いい加減な情報を信じないようにして、
冷静な行動をされる事をお願いしたいと思います。