【梅と牛…】
前回
http://enishi-re.muragon.com/entry/64.html
の続きになります。
湯島天神に行ったときは、
東京はまだ梅雨明け前。
ちょうど梅の実が熟す頃でした。
湯島天神だけではなく、
「天神・天満宮」と呼ばれるところには「梅」が関連していると思います。
千代田区にある平河天満宮でも、
「縁結びの梅」と呼ばれている梅があります。
梅の実が2つ並んで実るところからきているのでしょう…。
ところで、なぜ「梅」が関連しているかというと、
菅原道真が幼少の頃から梅を好んでいたからです。
その例が、菅原道真が5歳の時、
「梅の花 紅の花にも 似たるかな 阿呼がほほにも つけたくぞある」
という和歌を詠まれたそうです。
菅原家の家紋も梅の花を表しているようです。
また、菅原道真が住んでいた天神御所は別名「白梅御殿」、
別邸は「紅梅御殿」と呼ばれていて、
梅に関連している事がわかります。
それからなぜ「天神・天満宮」に牛が奉られているのでしょうか?!
菅原道真の遺骸を載せた車を引く牛(牛車)が、
とあるところで座り込んで動かなくなってしまい、
鞭でたたいても押しても全く牛は動かなく、
まわりの方はこの場所を菅原道真が墓地としたいのだと考え墓地と定めました。
そして菅原道真は丑年生まれということから、
「神の使い」として菅原道真と共に神聖視されることとなった事から牛が奉られているのではないかと考えられます。
湯島天神や亀戸天満宮だけでなく、
太宰府天満宮も北野天満宮も梅の花は美しいようです。
災いを抑えるために奉った天満宮。
時代が変化して参拝の意味合いも変わってきていますが、
捉え方によっては学問の向上等前向きな誓いをすることで、
穏やかな時が流れているのではないでしょうか。
また人が訪れることで街の活性化に繋がっているのでしょう。
歴史や文化を知ることで、
その街を好きになったり、
その場所に住んだり仕事場としていたい、
と思うのかもしれません。
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